各国にあるリタイア後の長期滞在ビザ
国籍や永住権を取得しなくても、リタイア後に海外に長期滞在する制度を世界各国が設けています。
まずは日本
「観光・保養を目的とする特定ビザ」とういう制度があります。
18歳以上のビザ免除国の国籍の人で3000万円以上相当の預貯金があれば申請できます。
ただし、期間は半年(1年まで延長可)
さすが日本、こういったところでは予想通り保守的です。
そしてタイの退職者ビザ
タイには複数の制度があります。
年金が月額15万円以上あり、健康に問題がなく、タイに居住場所があれば申請できます。
期間は短めで3ヶ月のシングルエントリーです。
こちらだと観光ビザとあまり変わらないレベルですが、富裕層向けの制度もあります。
50歳以上で預貯金80万バーツ(約280万円)か年金月額6.5万バーツ(約22万円)が要件です。
1年のマルチプルビザとなりますが、1回の入国での連続滞在日数は90日です。
50歳以上で預貯金300万バーツ(約1020万円 )か預貯金180万バーツ(約610万円)で120万バーツ(400万円)の収入を有する日本やアメリカなどの14ヶ国の人が申請できます。
5年マルチプルエントリーで5年延長できます。
また、タイの長期滞在制度にはさらにもう1つあります。
タイランドエリートはタイ政府観光庁による外国人会員クラブで、入会するとその特典としてビザが発給されます。
入会金は50万バーツ(約170万円)から。
期間は会員の種別により5年~20年のマルチプルエントリーとなります。
詳細は是非サイト本編でご確認ください。
もちろん、他にも世界各国で様々な制度があります
35歳で滞在日数に制限のないフィリピンのSRRVや最長10年間のマルチプルビザが発給されるマレーシアのMM2Hなどが有名です。
日本もいずれは外国人に開放的に!?
各国とも自国の国民の雇用や権利を守るために外国人の滞在を制限しつつ、経済のためには優良な外国人のインバウンドは受け入れたいというのが本音です。
日本は現在のところ従来の保守的なスタンスは崩していませんが、今後の人口減で国内消費が頭打ちになることを考えれば、いずれは、観光者の爆買いだけではなく、海外富裕層の日本の居住をもっと積極的に受け入れていくようになるかもしれません。
治安の良さ、安定した社会システム、都内の交通アクセスの良さは世界からの評価は高いです。
そうなると日本在住の海外富裕層へのサービス提供(特に言語)のために各国からの労働者も増えて現在とは街の雰囲気が大きく変わるかもしれません。