「永住権を取得すると期間、目的に縛られず海外移住できる!」…って簡単に取れるの!?
永住権とは
永住権とは外国籍の人がその国で在留期間の制限なく永住できる権利のことです。
通常は在留目的は制限されませんが、市民権(国籍)と違い参政権や公務就任権、土地の所有、パスポート取得等で制限を受けることがあります。
日本の場合は、出入国管理及び難民認定法に永住権が定められており、
※日本人の配偶者がいる人等は期間短縮の特例あり
という要件が定められています。
基本的には10年以上の居住が必要なので、日本での永住権はそれなりにハードルが高いと言えます。
ただし、これはあくまでも日本の話であり、永住権に関しては国ごとに独自の制度を定めています。
それは世界共通の永住権という概念が存在しないからです。国籍はどこの国にもある概念ですが各国で法律が異なり世界共通ではないように、永住権についてはどんな外国人を自国に誘致したいか、または、歴史的経緯等によってどんな外国人を受け容れなければならないかといった事情により千差万別です。
日本でもサンフランシスコ平和条約発効時に日本に在留していた朝鮮や台湾の方々を特別永住者としています。
国により永住資格や要件も様々で、権利の内容も更新が必要だったり、一定期間以上国を離れると永住資格を喪失したり、在留目的が制限されていたりします。
世界にはこんな永住制度も
各国の制度を見てみると
例えば、アメリカでは公募永住権があります。
年1回の抽選で決まり、求められる資質は基本的に「運」だけです。
確立は1%に満たずやはり狭き門です。
また、投資を要件に永住権を与える国もあります。
オーストラリア、シンガポールなどは一定額以上の投資と会社経営経験等の要件を満たすと永住権を取得することができます。
ただし、例えばシンガポールなら約2億円の投資と、毎年の売上が約40億円などと非常に高い要件です。
タイにも永住権はある!?
もちろん、タイにも外国人永住制度があります。
3年以上の適法な滞在や、犯罪歴、タイ語のスキル等が要件としてあります。
取得すると、ワークパーミット更新が容易になり、コンドミニアム購入時の送金証明が不要となったり、90日レポートがいらなくなるといったメリットがあります。