今回は南極のロングステイについて記載します。
南極って住めるの?
南極は言わずもがなですが過酷な自然環境下にあります。
平均気温は世界最低で2010年8月には-93.2℃を記録しましたし、乾燥し、風速30m超の強風が吹きます。
冬は太陽が一日沈んだままで、逆に夏は白夜ですが、オゾン層が薄く強烈な紫外線が降り注ぎます。
夏の平均気温がかろうじて氷点下にならない程度の極寒ぶりなので、農耕することも上下水道を整備することもできません。
なので、面積は1400万K㎡とオーストラリアの2倍もの大きさですが先住民はいません。
それでも、全く人がいないかと言えばそうではなく、夏には5000人くらい、冬には1000人くらいの常駐者がいます。
主に科学的研究関連の業務に従事する人です。
最大のマクマード基地では1000人超の人が滞在できるそうです。
南極への滞在はビザ不要
南極はどこの国の領土でもありません。
領有権を主張している国がない訳ではありませんが、南極条約により領土主張はしていけないこととされ、科学的調査の自由が認められています。
国ではないので入るのにも、滞在するのにもビザは不要です。
ただ、国ではないので、仮に南極にずっと住んだとしても、あくまでも日本の居住者のままです。
また、ビザは不要ですが、旅行にしろ、研究にしろ、探検であっても南極に行く場合は環境省への「届出」または「確認申請」が必要です。