世界各国にロングステイする 「台湾」編
引き続き各国にロングステイの方法について記載します。
今回は台湾です。
実は”台湾”は通称!?
台湾は正確には「中華民国」です。
中華民国はいわゆる中国(中華人民共和国)ではありません。
中華民国は孫文、蔣介石らにより設立され、1945年には連合国の一国として第二次世界大戦に勝利しますが、1949年に中華人民共和国との内戦により台湾に移転してきました。
中華人民共和国との内戦は公式には停戦や終戦となっていないので、人種も文化も言語も中国的ですが、中華人民共和国とは現在も国交がないどころか、お互いが正当な中国は自分だと言い合っている状態です。
昨今、中華人民共和国のプレゼンスが増して、外国が台湾と付き合うのに中華人民共和国へ配慮が必要な場合もありますが、こういった状態で半世紀以上が経過して、台湾の世論としても今更統一や独立を望まず、このままがいいかなといった感じのようです。
台湾は成熟した先進国
そんな特異な歴史の台湾ですが、アメリカや日本との関係が強かったこともあり、高い経済成長を成し遂げてきました。
特にハイテク産業は躍進が目覚ましくホンハイとかasusにacer、htcと今のデジタル家電製品にはなくてはならない企業がたくさんあります。
人口が2400万人しかいないのでGDPでは世界トップ20に入れていませんが、一人当たりのGDPでは日本を上回り、実質的な生活水準は日本より上です。
また、台湾の特徴として出生率が世界最低で1を切っており、少子化対策に力を入れています。
主要産業が電子機器の製造、社会基盤が整った成熟社会で少子高齢化を迎えている、しかも、地震が多く温泉も多い、日本人としてものすごく親近感湧きますね。
台湾にロングステイ
台湾では今後の労働人口減少予測から外国人を積極的に受け入れる方針になりつつあります。
ただ、それは主となるのは就労を目的とした人となるので、より自由な感じの滞在となると「投資移民」という制度があるようです。
2つあって
「営利事業に1,500万ニュー台湾ドル以上を投資し、且つ台湾人のための雇用機会を5件創出し、満3年以上経過した場合」
「中央政府の公債及びその他の金融商品(国家建設や産業開発に資する国を指定するために政府が承認した投資ファンド、社債などの金融商品に投資する)に3,000万ニュー台湾ドル以上の額を投資して3年以上経過した場合」
どちらかを満たせば永住権が得られるようです。
とはいえ、3年経過するためには何らかのビザで滞在しないとなりません(日本からノービザだと90日まで)
まずは居留ビザをとって滞在するところからでしょうか。