引き続き各国にロングステイする方法について記載します。
今回はオランダです。
EUの雄、オランダ
オランダと日本は長きに渡る歴史的なかかわりがあり、日本が鎖国をしていた江戸時代に唯一貿易、外交を行った相手国です。
日本は長崎の出島からオランダの進んだ文化を取り入れたのでした。
当時のオランダは大航海時代に版図を広げオランダ海上帝国とよばれるほどの隆盛を誇っていました。
とはいえ、今のオランダの国土は4万K㎡を超えるくらいで、人口は1650万人程度です。
中国やアメリカといった超大国と張り合うのはさすがに無理がありますが、それでも2017年のGDPは世界18位で、一人当たりのGDPは世界13位と日本を上回っています。
それはオランダの努力と合理的思考のたまものです。
ヨーロッパ列強に挟まれる位置、国土の多くが低湿地帯に属し、土地もやせているという悪条件の中で、古来より干拓を行い国土を増やし、農業集約化で生産性を伸ばし、ガス田を開発して今の地位を築きました。
合理性を重んじるオランダ
オランダでは大麻や売春が合法です。
合理的なオランダ人の思考はこういったところにも反映されています。
禁止にしてもする人がいて、そこが犯罪組織の資金源になるくらいだったら、厳格に管理・監視の上で合法にして、税収を得た方がいいのです。
安楽死についても認められています。
決して自由という訳ではなく、規制はあります。もちろん、それを逸脱した場合は罪に処されます。
古い考えに縛られず、メリットがデメリットを上回れば採用、しかし、結果は自己責任というオランダ社会は少し厳しく冷たく感じる人もいるかもしれませんが、合理性より場の空気に左右され全員一致じゃないと決まらない日本社会に辟易している人にとっては理想郷となるかもしれません。
オランダにロングステイするには
オランダはシェンゲン協定に加盟しており、加盟しているヨーロッパ諸国間の移動にはビザもパスポートも不要なので、別の加盟国から入ってオランダに住むこともできます。
直接、オランダでビザを受ける方法としては個人企業ビザという制度があります。
条件としては
・犯罪歴や、不法滞在歴がないこと
・オランダに住所を有し、住民登録していること
・オランダで事業の登録をし、最低4,500ユーロ(約60万円)の投資をすること
・事業がオランダ経済にとって必要であること
・申請料金1,336ユーロ(約18万円)を払うこと
申請が許可されると2年間のビザがおり、5年以上住むと永住権の申請もできるそうです。
オランダで自分らしい事業をはじめて、自分らしく生きていく、素敵ですね!