引き続き各国にロングステイする方法について記載します。
今回はトルコです。
トルコは特殊な国
トルコは西にギリシャとブルガリア、北は黒海、南は地中海、東はイラン、イラク、シリア等に囲まれています。
国土は78万K㎡と日本の2倍以上ですが、国土のほとんどは山がちなアナトリア半島にあり、海沿いの平野を除けば、大部分は高原です。
ヨーロッパと中東を結ぶ交通の要衝であり、古来から様々な民族、宗教、国家のせめぎ合いの中で栄枯盛衰を繰り返し、難しいかじ取りを求められ今に至っています。
地理的にはほとんどがアジア(中東)、宗教的には国民のほとんどがイスラム教、それでもヨーロッパの国家であると公言し、NATOやOECDに加盟し、政治・経済的にはヨーロッパ、特に西側諸国に位置付けられています。
トルコは日本人向き!?
そういったある意味での”中東らしくなさ”は日本人にとってはかえって馴染みやすいものです。
しかも、トルコは歴史的にも親日的ですし、アルコールを自由に飲め、トルコ料理は世界三大料理と言われるほど美味です。
観光が主要産業の一つなので、外国人が楽しめるものがたくさんあるということです。
しかし、長く住むことを前提に考えると不安要素も数多くあります。
国家を西洋化する中で、国内の反対勢力を強制排除してきたのでその火種が国内のあちらこちらでくすぶっていて政治的に不安定です。
2016年には軍部がクーデター未遂事件を起こしたり、テロも度々起こっています。
そして、経済的な基盤がまだまだで、1990年代後半には金融危機が起こり、現在でも慢性的な貿易赤字を出稼ぎからの送金で埋め合わせる状況で、平均的な国民の生活は貧しく、国の財政的事情から行政サービスは行き届いていません。
トルコにロングステイするには
日本とトルコの関係が良好ということもあり、日本人はノービザで90日まで滞在することができます。
それ以上の期間を滞在するには滞在許可証が必要ですが、期間無制限の滞在許可証というカテゴリーがあります。
【無期限の滞在許可証の条件】
・滞在許可取得後、継続的に8年間トルコに滞在していること
・過去3年内に生活保護を受けていないこと
・自身又は(いれば)家族の生活を支えるのに十分且つ安定した収入源があること
・有効な健康保険を有していること
・社会の秩序と保安を脅威にさらしていないこと
最大の要件は8年間の滞在です。
そのためには労働や配偶者といった通常の方法で滞在期間を貯める必要があります。
なお、トルコの入国管理局はなかなか手強いというかスムーズに手続きしにくいようですので忍耐強さも必要みたいです。