世界各国にロングステイする 「アルゼンチン」編
引き続き各国にロングステイする方法について記載します。
今回はアルゼンチンです。
自然大国アルゼンチン
アルゼンチンも前回のブラジル同様に国土が広く、サッカーが強い国です。
国土は日本の7倍以上あり、南北3500Km以上の長さで、亜熱帯~寒帯まで広く分布しますが、人口は4000万人と日本の1/3です。
ということはまだまだ未開拓の自然が残っているということです。
イグアスの滝やペリト・モレノ氷河といった世界自然遺産は有名です。
そして、大平原のパンパの面積は53万5000K㎡で日本全体より広いです。
この肥沃なパンパを活かした農業、畜産がアルゼンチンの強みと言えます。
政治・経済には課題多し…
ただし、農業に偏ったモノカルチャーを抜け出そうという試みがずっとなされてはいたもののそれがうまくいかず、政権も財政もうまくいかないというのが第二次世界大戦後のアルゼンチンのジレンマであり、
それにフォークランド紛争の敗戦が重なり、
国際的に孤立する中で、
デフォルトを何度か行っています。
デフォルトにより、ハイパーインフレが起こり、
多くの国民はほとんどの資産を失い、富裕層は海外に逃げ、失業者が増え、仕事を求め移民として流出し、さらに税収が減る悪循環でした。
国家財政が脆弱なのは社会福祉政策が裏目に出たのと、労働組合の力が強く外資が投資しづらいことも原因の一端のようで、日本も完全に他人ごとではないです。
現在は一時の危機的状態は脱したものの、インフレ率が月間ですら5%くらいあったりします。
アルゼンチンで貯蓄を切り崩して生活するのは無理ですね…。
アルゼンチンにロングステイ
日本人であれば観光目的のアルゼンチン滞在は90日までビザ不要です。
さらに、90日間の延長を申請することができます。
しかも、隣国に一旦出ればリセットされるので、ビザランでのロングステイヤーが多いようです。
年金受給者向けの滞在査証もあり、1年毎に更新していけば出国せずに滞在できますが、移民局が個別事情に応じて審査して発給を判断するとのことです。
投資家・起業家向けの滞在査証は3年間で、3年経過後は更新や永住権への切り替えもできるとのことですが、条件の詳細は明らかではありません。やはり個別判断となってくると思われます。
インフレ率が高い国なので、あまり生活防衛には適さない国だとは思いますが、それが逆に言えば、チャンスとなることもあり得ます。
デフォルト、ハイパーインフレですべてを失ったとはいえ、広い国土、様々な可能性があります。もう失うものがない以上はこれからはすべてがプラス(のはず)です。