タイの基礎知識③ タイの通貨と物価
タイの通貨はTHB(タイバーツ)で1THBが現在3.3円くらいです。
10000円を交換すると3000THBくらいになります。
US$だと1$が33THBくらいです。
現在の為替レートは概ね安定していますが、1997年には通貨危機がありました。
当時はUS$に対して固定相場制をとっていましたが、固定価格が実態より過大評価されており、そこにヘッジファンドが付け込んで大量のTHBの空売りを仕掛けました。最初はタイ中央銀行もTHB買い&US$売りで為替介入しましたが、ついにこらえ切れずに変動相場制を導入。すると1US$=25THBが50THBに暴落し、タイ政府がIMFに救済を求めるほどの経済危機に陥りました。
通貨危機はその後アジア各国にも広がりましたが、その後は持ち直し、2011年には大洪水も乗り越え現在に至っています。
タイの物価についてはピンキリです。
日本食レストランに入るとランチ一食1000THBくらい掛かることもざらですし、パラゴンといったデパートに行くと何万THBもするブランド品がひしめき、都心のコンドミニアムは20万THB/1㎡以上(日本風に坪で表現すると220万円/坪)と高級品は青天井です。
逆に露店では1食30THBくらいですし、1時間じっくりマッサージを受けても200THB、ワンルームマンション家賃月額3000THBと安く生活することも可能です。
価格差は貧富の差を物語っている訳ですが、かつての富裕層は日本人駐在員をはじめとした外国人でしたが、近年は地価高騰の恩恵を受けたタイ人の地主や、タイの経済発展の波に乗ったビジネスマンが増えています。