タイの保険制度が素晴らしいような微妙なようなで、若干、後者より
タイの公的保険制度
日本の国民健康保険に該当するのは通称「30バーツ保険」です。なんと保険料は無料ですが、タイに住民票があるだけではなく、タイ国籍でないと加入できません。
社会保険の健康保険制度もあります。こちらは会社に勤めていれば外国籍でも加入できます。保険料は給料の5%(上限は750バーツ)と日本に較べれば低廉です。
これらの保険制度のすごいところは実際に診療や投薬を受けた場合の負担額で、無料もしくは30バーツです!(30バーツ保険の場合)
なんて大盤振る舞いと思うかもしれませんが、もちろん制約があります。
- 社会保険の場合、本人のみで家族は対象外
- 加入から3ヶ月経たないと適用されない
- 適用される医療機関は事前に1ヶ所のみ指定しておかなければならない
- 指定できる医療機関はほとんどが公立病院で高級私立病院は含まれない
- 公立病院は非常に患者数が多く、重要な検査や急を要する手術でも数ヶ月待たされることがざらにある
ちなみに公立病院は待ち時間が長いだけではなく、日本語は通じません。
日本の感覚からするとこれに入ってれば安心って感じの制度ではないように思えます。
併せて民間の医療保険、傷害保険に加入するべきなのでしょう。
日本の公的保険を継続するって手も
なお、日本の住民票を抜かなければ国民健康保険の被保険者であり続けることができます。その場合、タイの病院に一旦全額を支払い、日本に帰国した際に申請します。その場合の支給額は「日本で同様の治療をした場合の医療費相当額の7割」となり、申請には診療内容の明細等を訳文付きで提出する必要があります。
日本の住民票を抜いた場合でも、それまで健康保険に加入していたなら最長2年まで任意継続被保険者になることが可能です。申請や支給額は国民健康保険と同じです。
思う存分にタイでの生活を送る上ではもしもの保障は不可欠です。
これが万人に適した方法って程のものはないので、やはり個々人のライフスタイルに併せて選択するってことになるのでしょう。