タイのビザと種類
タイのビザには大きく分けて4つの種別があります。
A 観光ビザ
B 就労ビザ
C 学生ビザ
D 退職者ビザ
A. 観光ビザ(Oビザ)
タイで仕事をしない、学校にも通わない、という場合は観光ビザを申請することになります。
観光ビザは、日本にあるタイ王国大使館、領事館で申請します。(その他の国で申請することもできます)
ビザの期間は60日で、タイ国内で30日の延長をすることによって最長90日の滞在が可能です。
帰国後、再度申請をして年間180日までの滞在をすることができますが、その後に続けて観光ビザの申請をしても却下されることが多いようです。
つまり観光ビザでのタイへの滞在は年間180日まで、とされているようです。
B. 就労ビザ(Bビザ)
タイ国内の企業に就職をする場合は、就労ビザを取得します。
日本の企業に勤めておりタイ支店に転勤する場合、タイの企業に就職する場合などによって、申請に必要な書類は違いますので注意が必要です。
また、タイで働くためには、Bビザの他にワークパーミットも必要になります。
C. 学生ビザ
タイ国内の学校で学ぶ場合のビザです。期間は90日と1年があります。
タイの教育機関からの招聘状が必要となりますので、まず、入学する予定の教育機関を決めてからの申請となります。
最近では、学生ビザで入国し、実際には学校に通っていないケースでビザ取り消し、または入国拒否される場合もありますので、注意が必要です。
4退職者ビザ
D. 退職者ビザ
50歳以上の退職者のためのビザです。
1年間のマルチプルビザ、1回の滞在は90日間。
申請には経歴書、金融証明書(80万バーツ以上の預金残高証明書)、月額67,000バーツ以上の年金収入証明書、無犯罪証明書、国公立病院の健康診断書、などなど多くの書類が必要となるだけでなく、年金収入が低くなっている昨今では申請する方は減る傾向にあります。
タイのビザの期限と滞在期間
ビザの期間はタイに入国した日からではなく、ビザが発行された日からとなります。
そのため60日のビザを取得して10日後にタイに入国すると滞在できる期間は50日となります。
また、ビザによって滞在期間も決められています。
通常は60日か、90日となっており、その期間内に出国、または滞在延長の手続きを行わないとオーバーステイとなり、罰金、罰則が科されます。
1年間以上タイに長期滞在できるビザ
タイに1年間続けて滞在を許可されるビザは実は1種類しかありません。
(通常のビザでは90日ごとに国外に出なければなりません。)
そのビザとは、国家による長期滞在プログラム、タイランドエリートのメンバーだけのためにタイの法律で認められた「タイランドエリートビザ」です。
「タイランドエリートビザ」は他のビザとは大きく違うタイを頻繁に訪問したり長期滞在したりする外国人のためのビザです。
・5年マルチプルビザ
・年間何回でも入出国が可能
・毎回入国のたびに1年間滞在が可能
シングルビザとマルチプルビザ
シングルビザとはその言葉の通り一回のみ有効なビザです。一回タイに入国し、出国するとビザは無効になります。ただし、ビザ期限内に再度入国したい場合は、出国前にリエントリーパーミットを取得することによって期限内であれば再入国が可能になります。
マルチプルビザとは、複数回の入出国が可能なビザです。
タイでは規則上はマルチプルビザの規定はありますが、最近ではマルチプルビザの申請をしても、シングルビザしか発給されないケースが多いようです。
タイランドエリートビザ
諸外国と同じように、タイにおいても外国人の長期滞在は年々難しくなっていまる。その原因は、観光ビザで入国する滞在目的のはっきりしない長期滞在者は、不法就労してタイ人の就労機会を奪ったり、国益を損なうケースが少なからず発生しているからです。
それに対して、ビジネスでタイを頻繁に訪れたり、ロングバケーションをタイで楽しむ長期滞在者を歓迎し、特別な滞在を可能にするのが国家長期滞在プログラム、「タイランドエリート」です。
通常のビザではできない
回数制限のない自由な入出国
毎回入国するたびに1年間の滞在許可
5年の長期滞在
が可能になるタイランドエリートは、年々ビザに関する規則が厳しくなるにつれて、タイに長期滞在を希望する日本人を含む外国人に人気急上昇です。